セバスちゃんの
なまらの国から 2007 えっ?ログ
前泊組の朝食風景。女子に囲まれご満悦のサイバンチョー
リスクコントロール
積丹岳モビートリップの予定を、当日の朝ロッジの裏山に変更した。 天候もあまりよくなかったし、メンバーや最近の積雪コンディションも考慮したうえで、総合的に判断した結果だった。 小さい山だろうが、大きい山だろうが、難易度に関係なく毎回のトリップ前に下すごく普通の判断である。 夕方、下山して温泉でまったりしていると、積丹での雪崩事故のことを聞かされた。ロッジに戻ると、置きっ放しにしていたボクの携帯にはすさまじい数の着信履歴。ボクらが予定してた山での事故だったため、ほとんどが心配した仲間からのものだったが、その中にいくつかのメディアから取材をしたいとの内容も含まれていた。事故発生から数時間、ホントすごい情報収集力である。 ほとんどの質問は、『なぜ積丹岳行きを当日やめたのか?』とか、『積丹岳は危ない山なのか?』、『雪崩そうな日になぜ彼らは入山したのか』などの類だった。ボクは、前述の変更した判断の理由を応え、加えて、雪崩も含めたあらゆるリスクを判断する人間がいたかどうか、そして、その行動、バックアップを全体で取ることができていたかが重要であるということを説明した。 雪山や雪崩がすべて危険と言うことではない。スキーだろうが、モービルだろうが、危険を知らない人間が雪山に入ることに問題があるのだ。 今回は悲惨な事故になってしまったが、彼らの山での行動を見てると、いつかこういうことになることは簡単に予想できた。いくらピットチェックをしようが、いくらビーコンをつけようが、雪崩れる斜面で遊び続ける限りこれからも事故は増えるだろう。 ヒルクライムを続けるモービラーがリスクを抑える方法はただひとつ、犠牲者を最小限にとどめることしかない。あとは雪崩れるか雪崩れないかは運次第。いずれこの事故もあっという間に忘れ去られるだろう。 『リスクコントロール』 バックカントリーで遊ぶ人間は、この言葉の意味をしっかり理解し、自分が実行できているのかどうか、もう一度確認すべきである。 実際に、ボク自身も事故の確率をゼロにすることはできない。 でも、リスクコントロールすることによって、限りなくゼロに近づけることは可能なのだ。
18.March
最近の降雪で雪は吹き溜まり、モービルにはちょっとキツかった・・・
やっとたどり着いたプチオープンで。。 スノーボードでトライするカリッチのパウダーラン
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